ラーメン工法とは・・・

ラーメン工法とは、鉄骨と同様に木質構造でのラーメン架講を可能にした木造建築工法です。

DT工法とは、大径ボルトを柱と梁に直接螺旋を切りねじ込むことにより剛接合を可能にした工法です。

接合は金物を介して柱と梁をハイテンションボルトで固定するだけといたってシンプル構成です。

柱と梁だけで建物を構成するため、全方位にスパンいっぱいの開口を設けられ、耐力壁や筋交いの配置にとらわれない自由な空間設計が可能です。

建築後の間取り変更にも柔軟に対応可能なため住宅はもちろん店舗やオフィスなどの中規模建築に最適です。

完全な剛接合がデザインの可能性を拡げる

メタルプレートなどの金物を使用する従来の接合方法では、同じ部位に2方向の接合を施すことが困難でした。
これらの従来の工法は一般的に1方向ラーメン構造と呼ばれ、架構の形状により山型、アーチ型、門型などがありますがいずれの構造も1方向は耐力壁や筋交を使用する必要がありました。

ラーメン工法の最大の特徴は、木材の柱と梁に直接螺旋を切り、内側に雌ネジを持つ大径ボルトを構造用集成材の梁と柱に螺旋込むことにより、鉄骨と同様の2方向への剛接合を可能にした点です。
接合は金物を介して柱と梁をハイテンションボルトで固定するだけといたってシンプル。
柱と梁だけで建物を構成するため、全方位にスパンいっぱいの開口を設けられ、耐力壁や筋交いの配置にとらわれない自由な空間設計が可能です。
また、ラーメン工法は接合部のディテールもスマート。構造材を表しにした意匠にも耐える美しさです。
また、建築後の間取り変更にも柔軟に対応可能なため、住宅はもちろん店舗やオフィスなどの中大規模建築に最適です。

面倒な法的手続きはいっさい必要なし

ラーメン工法は「建築基準法施行令 第46条2項の1」に定められた大断面木造技術基準に準拠した工法のため、38条認定の取得など特別な法的手続きはいっさい不要です。
法規への準拠を裏付けるのは強度を証明する実物大実験データと構造計算。
ラーメン工法は実施設計の際に構造強度を証明するデータと、構造計算書を提供しますので、すぐに利用が可能です。

実験データの一部を紹介すると、梁材に埋め込まれた大径ボルトの引抜耐力は外径37ミリ長さ500ミリで平均25トン。
接合部の曲げ剪断力による応力を集成材内部に分散できる点で、従来の木構造のネックである局部的なめり込みを解決できたことにあります。

これだけの強度を誇るラーメン工法だから、大きな屋根荷重が要求されるエアシャフトやライトシェルフ、屋上緑化にも標準仕様で対応可能。
軽量で強度のばらつきが極めて小さく、そして生産から廃棄までのCO2排出量の最も少ない構造用材として環境面からも注目されるエコマテリアル、構造用集成材を活用した木構造建築が安心・確実に導入いただけます。

構造計算は市販のソフトの対応が可能

ラーメン工法の構造計算法は鉄骨造と全く同じ方法で行えます。
梁端、柱端を回転羽としたラーメン構造として鉛直荷重及び水平荷重について解けばよく、その際に大径ボルトに生じる力については、曲げモーメントを上下大径ボルト間の距離で割って引張力を求められます。
応力計算はお使いの既存の構造計算ソフトがそのまま使用して頂けるため、ソフト投資の必要もありません。

またラーメン工法で使用する接合金物は鉄骨材やコンクリートとの緊結が可能なので、鉄骨造やRC造との混構造にも柔軟に対応でき設計の可能性は無限に広がります。

施工方法も鉄骨と同じ、工期を大幅に短縮

ラーメン工法に使用する柱・梁材は、専門工場で大径ボルトが埋め込まれ、継手金物がセットされた状態で納入されます。
現場では柱材に埋め込まれた大径ボルトの雌ネジに梁材に締着済の継手金物を、4~6本のハイテンションボルトで締め付けるだけといたってシンプル。
簡単で作業効率が高いため品質管理も容易で大幅な後期短縮を実現できます。

またラーメン工法は接着剤を用いないため、接着剤の乾燥時間や気象条件に受ける影響は心配無用です。
さらに作業性は鉄骨造と同様の現場建方工事ができるため、重機での作業も効率的、特に挟小地では有利です。

ラーメン工法 DT工法

ニュース&トピックス

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    2023.10

    お知らせ
    【内堀知事のご視察】
    『チャレンジふくしま訪問』
    福島県知事の内堀まさお様にお越しいいただきました!

    ふくしま県産の良質なスギ、ヒノキ、ケヤキ及び加工工場を視察後、意見交換をさせて頂きました。

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    日経アーキテクチュア(2020年12月10日号)に掲載されました。

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  • 新建築2016年11月号

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